人生について– category –
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父の思い出
父の思い出 僕は父について、どう言ったらいいのか、全幅の信頼を寄せていながら、腹の底でもうひとつ理解していなかったのでは、という忸怩たる思いに責められています。 -
母の思い出
母の思い出 僕には“母”の思い出があります。ウチは父が職業軍人だったため終戦後は一転して貧しい人生を送りました。父は36歳、海軍中佐で終戦を迎えました。自衛隊からの熱心な誘いを断り、彼は協和発酵に勤めて一従業員として人生を終えたのでした。 -
正義感の裏にあるもの
正義感の裏にあるもの 僕は正義感というものを大切にしています。正義感と言っても、これは、俺がやらなければ誰がやるんだ、という一種の勝手な思い込みです。これはよほど気をつけないと、自分勝手な思い込みに過ぎなくなり、世の中にたくさんいる“暴君”の二の舞になりかねません。 -
運動していますか? ②
運動していますか? ② 僕と同い年の友人で、群馬大学の教授をしている男がいます。彼は運動学が専門で、自身もマラソンをやっています。かつては箱根駅伝にも出場し、42,195キロのマラソン記録は日本で十位だとか。彼は柏艪舎から『三途の川を走って渡ろう』(山西哲郎著)を出しています。 -
運動していますか? ①
運動していますか? ① 今回は運動をテーマに考えてみたいと思います。自分は何一つ運動をしないと言う人がいるのかどうか知りませんが、僕は運動が大好きです。取り分け、北海道へ来るまでの50数年間は、勤めたこともないため、健康には気を配っていました。 -
幸せな貧乏人 ①
幸せな貧乏人 ① 今回は、自分の不得手なこと(?)に触れたいと思います。それは何かと言えば、人のために何かをするということです。人が苦境にあれば助けたり、悩み事があれば相談に乗ったり……。僕にはしかし、こういうことはごく自然なことのように思えるのです。つまり、得てとか不得手とかいうことではなく、僕はいつも人のために生きているつもりだったのです! -
僕の愛犬 ②
僕の愛犬 ② 2年前まで我が家で飼っていた柴犬は、ポテトという名前でした。我が家では初めて室内犬として飼ったものです。僕は毎日のように、ポテトをつれて山を下り、畑の中を10キロほど歩いたものです。 -
僕の愛犬 ①
僕の愛犬 ① さて今度は、犬についてです。我が家は夫婦そろって犬好き、それも柴犬が大好きです。大型犬には、飼ったことがないからなのか、興味が沸かず、小型犬は今度はこちらの世話が大変そうでつい敬遠してしまいます。 -
読書で得られるものとは? ④
読書で得られるものとは? ④ 例えば、太宰治です。僕は彼が大好きです。十代の中頃に読み始め、二十代には太宰を気取るようになり、その後に少し目が覚めたものの、この年になっても太宰は特別な意味を持つ作家なのです。 -
読書で得られるものとは? ③
読書で得られるものとは? ③ 考えてみれば、一冊も本を読まない若者がやがて結婚して子供を育てるようになる。現代日本に充満している“中庸観”は、この読書離れから来ているのかもしれません。日本人の多くが目先の利益しか追わなくなったとき、日本はいったいどうなるのか?